税務トピックス
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「タンス預金は相続税がかからない」と思っていませんか?

「銀行に預けたら相続税がかかってしまうから、現金を部屋に保管しているんです。」

 

ちょっと待ってください!相続税は、家に隠し持っている、いわゆる「タンス預金」にもしっかりかかりますよ。

 

相続財産とは、預貯金等、有価証券、不動産だけではなく、家にあるすべての現金、自動車、貴重品等、すべてのものが対象になります。

もちろん、貸金庫にこっそり預けている場合も、現金を金塊に換えた場合も、高額な美術品を購入した場合も、すべての財産が対象になります。

 

「でも、隠していればばれないかも・・・」

それは大きな間違いです!税務署はそう甘くはありません。

 

税務署は個人の銀行口座を調べることができます。しかも本人だけではなく、家族や関係者の口座も調べることができます。

大きな支出もないのに極端に財産が少ない場合は「家に隠しているのでは」と推察されて、税務調査になります。

税務調査となると、家の中を隈なく調べられて、素人が隠し通すことはまず不可能です。

 

もし誰にも見つからないような複雑な場所に隠して、運よく税務署に見つからなかったとしても、残念なことに相続人にも見つけてもらうことができず、最悪な場合は家財道具ごと処分されてしまうことも考えられます。

実際にゴミ処理場から多額の現金が見つかった事例もニュースで報道されています。

 

税務調査になって追徴課税や、加算税・延滞税などのペナルティを課せられないために、相続財産は必ず正直にすべて申告しましょう。

 

そのような危ない橋を渡らなくても、生前対策によって相続税を軽減する方法があるかもしれません。

相続に不安のある方は、ぜひ一度気軽に相談してみることをお勧めします。